中古車市場の今後
いま、「日本の挑戦」がOECD諸国を中心に成熟産業化しつつあった世界の自動車産業に与えた大きなインパクトの意義が見失われてしまいます。
確かに地殻変動がはっきりと目に見える形であらわれたのは、アメリカ自動車市場での需要の急激な小型車シフトが起こったときですが・・・
実は表面的には目だたないところですでに事態は進行していたといってよいでしょう。
つまり、アメリカの大型車の高収益構造を保証した高い1台当り付加価値の陰にかくれて表面にあらわれなかったアメリカ車の生産性の停滞ないし低下と品質水準の低下、そして技術水準の停滞といった現象はとくに1960年代から進んできています。
他方において日本車の生産性の上昇と品質水準の向上・・・
さらには製品差別化を可能とする技術水準の上昇もとくに70年代に入って着々と進行しつつありました。
ただ小型車に比べ絶対金額では4倍以上あったと思われる大型車の高収益の前には、日米間の真の競争力の格差は表だった形ではあらわれなかったにすぎないのです。
以上のようにデトロイトの大型車が、中古車や日本車、欧州車に比べて差別的な格段に大きな1台当り利益を長年にわたって確保できる条件がある限り・・・
デトロイトは何もあくせくして生産性の向上や品質水準の改善に乗り出さなくても楽々とその高い収益力に安住していることができました。